深みの聖堂と小ロンドの類似点
・3人の大主教と封印者
大主教ロイス、クリムト、マクダネル
封印者インクァード、ユルト、名称不明(ロートレクの従者?)
・世界の底と深淵
深みの聖堂はマクダネル曰く「世界の底」であり、小ロンドは「深淵」を水で満たし封印している。
・赤いローブ
エンジ色の主教のローブには火の加護があるとされ、主教たちが深みの封印者であった事が記されている。
一方で小ロンドの封印者は紅のローブを着ている。
・青い炎
大主教の大杖には青い炎が灯っている。これは魔術の炎と言える。
大杖はマクダネルによって魔術の杖へと変質しており、青い炎は溶鉄デーモンを参考にすれば魔術属性であることがわかる。
小ロンドにも珍しい青い炎が灯っており、封印者インクァードは魔術師である。
巡礼と女神信仰
DS3では深みの聖堂まで転々とカリムの聖女の遺品が落ちている。
その際に出会うのが聖女イリーナとカリムの騎士イーゴンであるが、
イリーナの場所に辿り着くにはベルカの像がある下水を通らなければならない。
巡礼の旅の最初にベルカの女神像があるのだ。
不死街(ベルカ像>聖女のタリスマン>イリーナ救出)>生贄の道(カリムの点字聖典、モーンの指輪)>深みの聖堂(聖女シリーズ)
DS2涙の神クァトが女神とされたのはDS3からである。
聖女イリーナとカリムの騎士イーゴンの巡礼は女神クァトとモーンの物語に準じている。
深みの聖堂には名も無い女神像が祀られている。
また、女神の騎士ロートレクを彷彿とさせる薬指のレオナールと、女神と呼ばれたロザリアが居る。
イーゴンの持つ呻きの盾には「祈り」の戦技があり、これはロンドールの追放者に贈る「贖罪」と同じ効果を持つ。
また同じロンドールにはモーリオンブレードがあり、これは赤い涙石と同じ効果である。
聖女とは別の”巡礼者”を抱えるロンドールはロスリックから深みの聖堂、そして冷たい谷のイルシールを経てアノールロンドへと主人公を導く。
このロンドールはベルカと縁が深く、鴉はベルカの象徴であり火継ぎの使いでもあるのだ。
ベルカとクァト
ベルカの刺剣は邪教属性を持つ。
これは神族に特効を持つがDS3では闇属性が神族の弱点である。
クァトの鈴は理力属性を持つ奇跡触媒で、闇術との相性が良いとされる。
DS2で初登場したが涙石はDS1から存在しており赤涙はカリム、青涙はカタリナに伝わる。
ベルカとクァトは共にカリムの女神信仰であり、DS3でカリムのベルカ信仰の一部はロンドールの黒教会へ引き継がれたと見られる。
しかしカリムの点字聖典には惜別の涙が語られており、クァトの鈴と赤涙の取得場所の近くの礼拝堂があり、イーゴンの白サインがある。
カリムではクァトの闇の部分は大主教によって秘匿されている。
仮説
女神クァトはベルカを起源とするのではないか?
これは推測になるが、カリムでのベルカ信仰はすべてがロンドールに移ったわけではなく、一部が秘匿されクァトとして新たな女神信仰となったのではないだろうか…
封印者ユルトの魔術はDS2で奇跡となり、DS3ではクァトの奇跡となっている。
封印者とは解呪という神の業を使い、ベルカ像では解呪と贖罪が行える。
またベルカは悪神というわけではなく、あくまで白教の一派である。
これは邪教武器が神聖属性から派生させられることからも明らかである。
※この説はクァトとベルカが同一とするものではない。
ダークソウルの奇跡は物語である。物語は奇跡となり、奇跡は物語によって変質する。
明確に神が存在する世界観で物語によって神の奇跡が揺らめく…その一端を見ることができる説ではないだろうか。