批評

批評とは

よい点・悪い点などを指摘して、価値を決めること  

本稿ではよそ様の考察動画に注釈を入れつつ批評しています。 なお、私個人は本稿で取り扱う投稿主さんには頑張って欲しいと思いつつ、全力でイジります。 取り扱う動画は考察界隈で有名なAcid氏やSeed氏から脱却し、投稿主が独自のルートを模索しはじめた頃のものです。

注釈でツッコミをしていますのでPC閲覧推奨

ざっくり?感想と批評(クリックで展開)

1.基礎考察
動画の基礎となる考察は実は手堅い。

・グウィン大王の王妃候補としてイザリスの提示
紋章の一致から推測を行っており、テキスト外の情報だが第三者にも十分に読み解く事ができる。 補強として無名の王の歌詞を引用しているが、()で提示された内容は投稿主自身の考えであり明確な根拠はない。 ラテン語翻訳は根拠というより集客のための呼び込みの要素が強い。

・グウィンとイザリスの子としての爛れ続けるもの
イザナギイザナミの子、蛭子伝説と火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)という神話に習っている。 異形の子であり火に苛まれている爛れ続けるものは蛭子と加具土命の両方の性質を持つ。 連想ゲームではあるが、神話と火に苛まれた子、そして火に飲まれた母という図式を考えれば当然思い浮かぶだろう。

2.投稿者独自の世界観
「グウィンが精神体であり、子供を欲しがっている」
これは投稿者独自の世界観であり、他の動画でも時折登場する。 根拠は実体二元論とサラリと紹介される。 神は精神体であるが故に子供を残せないと提唱しているが、神(グウィン一族)が精神体であるとする根拠は明示されない。 世界観に現実の論理や神話を当てはめることはよくある。 しかし、それを根拠とすると論理が破綻しやすい。
「子供を欲しがっている」に関しては根拠すら明示されないので、投稿者自身の願望の反映なのではないだろうか?

3.意外な真実
必ずしも考察には必要ない要素だが、動画の集客という意味では何よりも重要な要素。 見出しで釣る手法もあるが、内容にも踏み込んでいる。

・カバーストーリー
「深淵狩り」の四騎士アルトリウスが実は深淵に飲まれた騎士であった。 そんな覆い隠したい真実というのは物語に不可欠な要素だ。 プレイヤーは体験したが故に他にも「カバーストーリーがある」と言われると、否定できないのかもしれない。

・爛れ続けるもの=太陽の長子=グウィンだった説
「愚かさ故に追放された長子」という物語は「グウィンがイザリスに産ませた爛れ続ける者」を覆い隠す話であったとする考察である…
前述したカバーストーリーのお話を例に出すならば、フェイク側に既に泥が塗られている点が気になる所。 また長子の追放は”太陽の光の剣”にあるようにグウィン火継ぎ以降の出来事である。 つまり長子の追放劇はグウィンが火の炉で火を継いだ後の話なのだ。 イザリスが混沌に飲まれた時期はおよそ1000年前(クラーナ談) 火継ぎの試練で目覚ましの鐘が鳴らされたのは1000年"ぶり"。 そういった時系列の考察を観たかった気がする。

ところで、最終的に覆い隠すべき真実である爛れ続ける者そのものが「蓋」になって表に露わになっている点に気付いただろうか?
爛れによって封印されていたのは廃都イザリスへの入り口である。

なお、爛れと長子以外の他の子どもたちについては最後まで謎は明かされなかった。 結果としてここでの根拠である「グウィンのソウルをイザリスに与えた事で生まれた爛れ続ける者…」 という論理を推し進めていくと、シースと四人の公王もグウィンの奥さんになる。

4.動画構成
文字起こしして気付いた事だが、100文字前後でひとつ字幕が入る。 5~10秒程度、早口でまくしたてられるが、字幕で要約されているかのように見せている。 映像もだいたい10秒以内には切り替えているし、切り替えができない場合は大文字の見出しがつく。 なるべく視聴者に大量の情報を浴びせかける手法が為されている。 さらに断定の繰り返しが多様されているのがわかる。

砕けた語り口で断定口調を繰り返されると、そのような気がしてくるのは人間の性である。 さらに音楽の盛り上がり、出だしを調節。 音声の調子も要所で変えて、視聴者に聞くように促している。 突然に小声で喋られると聞いてしまう手法と同じだ。 のちのシリーズで無暗に他作品のムービーを引っ張ってくるのも、動画映えを狙ったものだろう。

5.根拠の提示
断定口調で始まるので根拠を探すのに苦労する。 件の動画に文句がある人が明確に反論できない理由がコレ。 本当にサラリと根拠を述べているのだ。 この動画の場合は「グウィンは精神体で子供を欲しがっている」が根拠だろう。 ここまで文字起こしして探す酔狂な人間はガチ恋ファンを名乗って良いはずだ。

6.ラテン語
結論を言えば空耳だったわけだが、集客を望めたので良かったのだと思う。 ラテン語を根拠にした動画は間違いと脳死で叩く事は簡単。 だが実はここで取り上げた動画はそれほどラテン語を根拠として重視していない。 ラテン語翻訳は二次的な補強であり、一次情報の環境ストーリーテリングを根拠としている。

総評
投稿者が重視しているのは、あくまで集客と視聴者を逃がさないテンポ。 考察界隈の月刊ムーだと思うと楽しめる。
「面白く魅せる」ことはyoutube活動で最も重要なことだろう。 せっかくなので楽しませて貰った方が良い。

追記
よそ様の考察を批評する時、ほとんどの人は批判的な立場から発言をしてしまう。 議論を戦わせるのが目的ではないので、まず「別の説の話はしない」のが重要である。 次にどれだけ根拠が恣意的であっても「主観に基づいた根拠に依る考察である」という評価になるだけで全てを否定するものではない。 ゲームとは体験を伴い、体験とは全て主観によるものだからだ。
つまりゲーム考察の批評とは、正誤の評価を下すものではなく確度を見極めるものである。 論説の骨組みや土台が何によって成り立っているかを見れば、説の提唱をした人の独自の色が見えてくるだろう。


【ダークソウル考察】(微グロ注意) グウィン大王、イザリスの魔女に『※太陽の長子』を産ませた件

(0:00~)
このシーンを見てください。 ダークソウル三部作を締めくくるラストシーンです。 主人公は世界を救うではなく、逆に世界に終わりをもたらすことでベストエンディングを迎えました。*1
字幕:世界終焉でトゥルーエンド(?)

ソウルシリーズを知らない人からしたら?って感じだと思います。 ゲームにしろ映画にしろ普通は 主人公が世界を救ってベストエンディング じゃないですか。 でもダークソウルは真逆なんです。*2

プレイヤーが介入する段階では既に世界はスループ*3に入っているんですよね。 例えるならば悪の組織*4世界征服を成し遂げた*5後なんですよ。 もう手遅れ*6。 残された道は自分という存在ごと世界に引導を渡す*7しかない。
字幕:世界に安楽死を問題

字幕:世界が狂い始めたきっかけは?*8
ではなぜそんなことになったのでしょう?  火継より以前*9世界が狂い始める*10前日譚には何があったのでしょうか。

*11
結論を言います。 神々による子作り事件です。
字幕:子作り

神様が子作りしたんですよ。 それで世界が崩壊しました。
字幕:本来子供を作れない神*12が無理やり子作り→世界崩壊*13

太陽の光の王グウィンって子供が作れなかった*14んですよ。もともとは…  でもグウィン大王が不可能*15にも関わらず無理やり相手と子作りしたせいで世界が崩壊しました。 概念*16が壊れちゃったんです 。
字幕:概念崩壊

では世界を崩壊へと導いた神々の子作りとは一体どんなものだったのでしょうか。 ようこそ 〇〇〇ぃ*17です。 ついに始まりました神々の子作り編。
字幕:神々の子作り編

ダークソウルの最暗部。 秘匿された 女神たちの物語。 今回のはヤバいですよ。 なんたって三日後の眷属兄貴のラテン語翻訳を参考*18にさせて頂いております 。 くっそ面白いんで楽しみにしてください。

さて冒頭にグウィンは子作りできないと言いましけれど、 にも関わらず結構子供がいる*19んですよね。 太陽の長子、グウィネヴィア、グウィンドリン、フィリアノール、あとヨルシカ*20。 分かっているだけで結構な人数の子供です。

ーーー

字幕:子供を作るとき、何が必要か問題
でこっから 子供を作るとき何が必要になると思う?  当然伴侶だよね。 そう子供がいる以上、神と言えど大王グウィンには奥さんがいたはず*21です。
字幕:伴侶

普通、王様がいて王子や王女がいたら王妃が登場しますよね。 でもグウィンの奥さんに関する記述ってどこにもないんですよ。 不自然なほど王妃が話に出てこない*22んですよ。
字幕:グウィン大王の奥さんに関する記録がない

字幕:アノールロンドには、妃を迎えた形跡がどこにも残っていない
それどころかアノールロンドには妃を迎えた形跡がどこにも残っていない*23んです。 オーンスタインとスモウが、ただグウィネヴィアの幻を守っているだけでした。 ちょっと明らかに不自然ですよね。 王妃様どこいったの。
字幕:不自然ロンド

アノールロンドにグウィネヴィア以外の女神様はいたのでしょうか。 はい、ダークソウルの考察はここから始まります。 テキストだけでは解けない領域*24に踏み込んでいきます。
~音楽*25

まずアノールロンドの内部構造から…  王宮向かって右の棟のエリアには不可思議な部屋がいくつも残されています。 まず最初にココ。 天蓋つきのベッド。
字幕:天蓋つきベッド&絵画

今は荒れていますがもとは小奇麗な部屋だったことが伺えます。 飾られた絵は人物画が中心。 部屋の雰囲気からしてどうも女性の部屋だったことが伺えます。 さらに部屋の反対側には銀騎士に守られた部屋があります。

こっちもさっきと同じように天蓋つき のベッドに絵画が飾られています。 飾られた絵は風景画がメインですね。 アノールロンドや黒い森の庭の絵 が飾られています。 調度品から察するになんとなく二人の女性が対照的*26な人物だったことが伺えます。

字幕:楔のデーモン
さて、同じ棟のココ。 ここには何故か楔のデーモンがいる*27んですよ。 本来ならばイザリスの混沌にいるべき*28なのに不思議ですね。 で、このデーモンが守っていたのは小さい礼拝堂です。 特徴的なのは一対の対照的*29タペストリー。 そして説教台の脇には二人分の椅子が置かれています。 この部屋はなんの部屋だったのか。 わざわざ楔のデーモンが守っているあたりかなり意味深ですね。

じゃあここで一つの仮説*30を立ててみます。

字幕:1.アノールロンドに、二人の女性が滞在していた
字幕:2.礼拝堂は、その二人の女性の名残である
字幕:3.地位の高い女性、女神の可能性も
かつてアノールロンドには二人の 女性が滞在していた 。 礼拝堂はその二人の女性の名残である。 部屋まで用意され手厚い待遇を 受けていたことから地位の高い女性。 下手したら女神の可能性まである。 こんなとこでしょうか。

字幕:肉付けタイム
ではこの仮説に肉付けをしていきましょう。 着目すべきは紋章です。 まずこの礼拝堂の絨毯を見てください 。 一対の八芒星が描かれています。 そしてカーペットの中心部に描 かれているのは16花弁の花です 。 手掛かりはこの二つ 。 八芒星と16花弁の花 これはどこの家系の紋章でしょうか。
字幕:どこの家系の紋章?
字幕:8芒星or16花弁の花

まぁね、グウィン王家の紋章は三角主体のこれですし。 アノールロンドのステンドグラスのマークは20花弁です。 ちょっと違うんです。 このデザイングウィン王家由来の紋章ではありません。 どこ探しても16花弁の花に類似する紋章は無いんですよ。
字幕:どこ探しても見つからないの図

字幕:グウィン王家とは違う血筋であり、尚且つ地位の高い家系の人物がここにいたはず
では考えられる可能性は一つ 。 グウィン王家とは違う血筋であり 尚且つ地位の高い家系の人物がここにいたはずです。 そこまで分かったらあとは早い。 グウィン王家と同じ地位を持ちえる家系はたったの二つ。 ニトかイザリスです。 二人とも共に古竜をしばいたはじまりの火フレンズです。
字幕:竜狩りフレンズ

そこまで絞り込めばあとはなんとかなると。 …調べ回りました。 巨人墓場とイザリスを往復しました。 で、見つけました。
字幕:見つけた

どこにあったと思います?  ここです 。 なんと廃都イザリスの天井ですよ。 そこかぁー っていうね 。 他のところはだいたい焼かれていました。 まぁ見れない事はないんだけどね。
字幕:完全に一致*31

花弁の数は16花弁。 アノールロンドと同じもの。 つまりアノールロンドにイザリスの魔女が来ていた*32ことが明らかになりました。 証拠としての信ぴょう性はかなり高いはずです。
字幕:つまりアノールロンドにイザリスの魔女が来ていた

わざわざモンスターハウスの天井に貼り付けるか普通っていうね 。 どんだけ考察させたくないねんっていうね。 おそらく来年発売されるクッソ面白いフロムの新作エルデンリングではもう少し手加減をしてほしいところですね。

字幕:あの16花弁の花の紋章はイザリスのもの
さてそんなこんなであの16花弁の花の紋章はイザリスのものでした 。 なんでアノールロンドにイザリスの魔女二人が滞在*33したんでしょうか。 ちょっと視点を変えましょう 。

字幕:太陽の長子
大王グウィンには太陽の長子と呼ばれる長男がいました。

太陽の長子の指輪

太陽の光を継いだグウィン王の長子が
かつてつけていたとされる古く汚れた指輪

太陽の長子はかつて戦神であったが 
その愚かさにより、すべての記録と共に神を追われ
いまやその名前すら伝わっていない

竜狩りの戦神
勇猛果敢にも関わらず愚かさ故に国を追放されて名前も失った。 とはいえ各地には長子の像が残って*34おり彼の信望者 太陽の戦士を見守っています。 記録を抹消されたわりには人気のある神様のようです。 字幕:太陽の戦士からは大人気の神様

そんな太陽の長子ダークソウル3では無名の王として登場し歴代シリーズプレイヤーを沸かせました。

字幕:なんで、太陽の長子の記憶が残ってないのか?
でここから…  なんで太陽の長子の記録が残っていないんでしょうか?*35  ちょっとくらい残っててもいいよね。 はい…実は作中まったく同じ疑問を抱いたであろうキャラクターが登場します。

字幕:みんな大好きダクソ界のアイドル、ソラールさん
みんな大好きダクソ界のアイドル 太陽の戦士ソラールさんです。 まぁ多分ソウルシリーズ知らない人でも どっかで見たことあるレベルの人ですね。

そんな彼の座右の銘は「俺自身の太陽を探しにきた」  カッコいいっすね カッコいいけどよく分からないっていうね。 俺自身の太陽ってどういう意味やねんとね。そこにあるやんけと…  基本初見だと何言ってんだコイツになります*36
字幕:「何言ってんだ?」

~音楽~
そんなこんなでソラールさんの言ってることは支離滅裂にしか思えませんけれど…  どうも太陽の長子に逢いたかったのではなかろうかというのが個人的な見解*37です。 まあ正確なニュアンスまでは計りかねますけれど。 少なくとも太陽の長子にまつわるものがソラールさんの行動原理の中心にあった*38んじゃないでしょうか。 おおむね、そんなとこでしょう。
字幕:太陽の長子にまつわるものが、ソラールさんの行動原理の中心にあった

ですが物語終盤で激しく落ち込ん でいるソラールさんと出会うことになります。

ソラールの台詞
すべて嘘だったのか……
俺は、ずっと、ずっと、そのためだけに…
ああ、俺の太陽…どうしたらいいんだ…どうしたら…
…太陽、俺の太陽よう…

はい、なんかかなり悲壮感を漂わせ ている彼ですけれど。 プレイヤーから したらなんのこっちゃって感じです。 相変わらず変人やってるなで終わりですね。
字幕:なんのこっちゃ

でも待ってください。 彼は狂っていたんじゃないんですよ。 この人、過程をすっとばして核心部分しか言わないせいで狂っているように見えていただけなんです。
字幕:核心部分しか言わないせいで、狂っているように見えていただけ

みんなからバカにされてましたけれど、本当は誰よりも真実に近い男でした。
字幕:誰よりも先に真実に気付いた男

ではソラールさんが気づいてしまった真実とは一体何*39だったのでしょうか。 太陽の戦士の皆さん先に謝っておきます。 諸君らにソラールさんと同じ絶望を味わってもらいます。
字幕:みんなソラールさんになぁれ!

太陽の長子の正体それはコイツ でした。 爛れ続けるものです。*40
字幕:爛れ続けるもの

ソラールさんの信仰していたカッチョイイ戦神は実在しなかったんですよ。 そんなものはこの爛れ続けるものを覆い隠すためにグウィンが生み出したカバーストーリー*41なんです。
字幕:長子伝説=『爛れ』のカバーストーリー

太陽の長子の記録が残っていない理由*42。 そして大王グウィンに王妃がいなかった理由*43。 この二つは密接に絡み合っていました。 ぼくの出番はここまでです この先へ進むためにはリアル知識 が要求されます。
字幕:この先の領域は、リアル知識(ラテン語)が要求される

字幕:無名の王戦のBGMのラテン語*44コーラスに衝撃の内容
無名の王戦のbgmのラテン語コーラス
このコーラスにテキストでは触れられていない事件のあらましが残されていました。 今からラテン語翻訳を紹介しますけれど、先にいくつか注意*45だけさせてください。

字幕:ダークソウルは生命賛歌
字幕:ゆえに、その最暗部には、性的なテーマが隠されている
字幕:だからこそ、ここから先の話は、フロムは、考察させる気がなかったのだと思われる
ダークソウルはね、生命賛歌です。 その最暗部には性的なテーマ が隠されています*46。 だからね、少し生々しい内容*47になりますけれども大丈夫ですか、オーケーでしょうか。

じゃあね、紹介します。 眷属兄貴のNameless Kingの翻訳です。
字幕:眷属兄貴の「Nameless King」ラテン翻訳
*48

それは(子作り)*49は害悪となった
害悪は卑しい試みを行わせた

妻(イザリス)*50力(精液の隠喩)*51を注げ
指揮者(イザリス)*52に力を注げ

火は新たに生まれ変わった(混沌の苗床誕生)*53
「デーモン、デーモン、神族がデーモンを生み出した」

間抜けな男(グウィン)*54
罪を隠すため、真実をイザリスの混沌に隠蔽した

グウィン*55「妻などいなかった」

愚か者(爛れ続ける者)に『蓋』*56 としての役割を任ず
真実をごまかし改変せよ

生まれ変わった娘たちにはイザリスの封印を命じた

『さようなら…どうかお元気で
父の名誉のため、真実の犠牲となりましょう』

*57
はい、これが無名の王の歌詞の意訳です。 ヤバいですね 。 グウィン予想の上を行くクソ野郎でした。
字幕:安定性抜群のクソ野郎

因みに動画用にかなり端折っているんで、気になる人は後で概要欄から眷属兄貴の動画に飛んでオリジナルを見てください。 そして是非チャンネル登録お願いします。
字幕:眷属兄貴の動画に飛んでオリジナルを見てください

字幕:歌詞の解読タイム
さてここからは歌詞の内容を分かりやすく解説するタイムです。 基本ラテン語は比喩と隠喩の世界なんで結構難しいです。 ザックリ説明すると…

字幕:大王グウィンの妻は、元はイザリス
字幕:子供を作りたいと願ったグウィンは、イザリスと一緒に子作りをした
大王グウィンの妻は元はイザリス*58でした。 で子供を作りたいと願ったグウィン*59はイザリスと一緒に子作りをしました。

字幕:グウィン本体は火の存在(精神世界の存在)
字幕:オリジナルの精液が作れない(肉体は借り物だから)
字幕:代替案として、自分自身のソウルをイザリスの子宮へ
しかしグウィン本体は火の存在*60です。 グウィンにとって肉体はあくまで乗り物*61。 故にオリジナルの精液を持ちません。 代替案として自分のソウルをイザリスの子宮に入れました*62

字幕:この世界を構成する王のソウルの一部を、イザリスの子宮に入れた
字幕:世界崩壊の前触れへ
この世界を構成する王のソウル*63の一部をイザリスの子宮に入れたんです。 これが混沌の始まり*64世界崩壊の前触れ*65になりました。

字幕:どちらかというと、生まれ変わりに近い
つまり自分自身の欠片を注ぎ込んだ*66んです。 まぁ子作りというよりも生まれ変わり*67に近いかな。

その時の様子が2では奇跡*68として登場します。

輝かしい雷球

巨大なソウルの塊を生みだし
自ら雷を放つ光球に変える奇跡

遥か古の太陽の神によって生み出されたが 
生み出した者自身によって封じられていた 
それは激しい怒りなのかそれとも慟哭だろうか 

この力を受けイザリスが生み出したのがコレ*69

浮かぶ混沌
束の間に燃え尽きるその混沌は 
だが苗床に生じた原初の生命であるという 

それはイザリスの罪の、憐れな証であろう 

そう、まともな生命体ですらなかった*70んですよ。 イザリスに産みなおしてもらったグウィン大王の欠片*71は出来損ないでした。 まさに生命と概念の中間的存在*72です。
字幕:『生命』と『概念』の中間的存在

そう、これってある意味生まれ変わったグウィン自身の欠片なんです*73よ。 双子みたいなもんです 。 まぁわかりやすく言うと自分自身のソウルを半分こ*74して、残り半分をイザリスに生みなおしてもらったんです。 精液がない*75からって凄いこと考えるよね神様って。
字幕:自分の一部をイザリスに生みなおしてもらった

さらに悲劇は続きます。 イザリスの生み出した浮かぶ混沌*76を、グウィン本人は始末しようとしました*77。 まぁニュアンスとしてはね。 息子殺し+兄弟殺し…そんなところでしょうかね。

字幕:グウィンの望み通り、すぐ処分すれば、これ以上の被害拡大は防げたはず
もしグウィンの望み通りすぐに処分すればこれ以上の被害拡大は防げた*78はずです。 消せばそれでお終い*79世界がこれほど無茶苦茶になる*80ことは防げたでしょう 。

字幕:ところが
字幕:イザリス側が成りそこないの大王の処分を拒絶
ところが今度はイザリス側が処分を拒絶*81したんです。 よく分からない生命体とはいえ、自分が生み出した子供なんです。 見捨てられなかったんです。 そんなイザリスママ…  この浮かぶ混沌を神々と同列の存在にしたいと願いました*82。 母親として生み出したものは守りたかったんでしょう。 で、このあとイザリスが何をしたんだと思います?

字幕:自らの王のソウルを更にそそいだ
産みなおしたグウィン大王こと浮かぶ混沌に、自らの王のソウルを注ぎ込んだ*83んです。 イザリスだけじゃなくて、他のイザリスの娘たちも成りそこないのグウィン大王に力を注いだんです。 まぁみんな王様のお母さんになりたかった*84んでしょうね。 はいもうカオス*85。 そんなこんなで『爛れ続ける者』が生まれイザリスが混沌の苗床と化し*86てしました。

分かりやすく言うとママンできすぎ問題*87です。 まぁサザエさんを千倍拗らせたらこうなる*88んじゃないでしょうか。

右上字幕:精神の神(火の力)、肉体の神(月の力)*89
さて、この時のことをイザリスの生き残りのクラーナはこう語ります。

『クラーナ』
私の母イザリスはかつて最初の王の一人だった 
最初の火の傍で、ソウルを見出し、その力で王になったんだ 
…そして母は、その力で自分だけの炎を興そうとして
…それを制御できなかった 
混沌の炎は、母も、妹ものみ込み
異形の生命の苗床にしてしまった

字幕:イザリスの混沌の由来がコレ
これがイザリスが苗床になった経緯*90でした。 分かりやすいようにまとめます。

~音楽~
大王グウィンとイザリスは子供を作ろうとした*91。 イザリス側の動機は比較的はっきりしています 。 始まりの火のお母さんになりたかった*92 。 要はそういうことです。 字幕:始まりの火の母になろうとした(野心+母性)

字幕:グウィン側はちょっと複雑
そしてグウィン側…  単純に子供を作りたかった*93という、そういう側面もあったかと思います。 でも、どうもそれだけじゃないんですよ。 これはまた詳しく解説しますけれど、グウィン大王…人に憧れていた。 人というか母親という存在に憧れていた*94。 そういう痕跡が残っています*95。 無条件の愛を与えてくれる母親像です。
字幕:母親の愛情に興味をしめしていた

字幕:ダークソウルの神々は生命の毒に侵されている
ダークソウルの神々は何かしら生命の毒に侵されているけれど*96、 グウィン大王においては、どうもこれは母性愛というものに毒されていたようです 。
字幕:グウィン大王の毒は母性にまつわる概念

母親と言う存在から与えられる無条件の愛ですね。 まぁ限りあるものの命だからこその限りない愛。 そういったものでしょうかね。

字幕:イザリス*97(肉体メインの神)とグウィン*98(精神メインの神)の思いが噛み合ってしまった
そんなこんなで二人の思惑が一致したので子作り&生まれ変わりに及んだ*99んでしょう。 これが世界崩壊の前日譚でした。

字幕:明らかに本編やテキストでやれる内容じゃない*100
いやーもうね…予想外でしたね。 というか流石にこれは本編ではできないですね。 ラテン語行きっスわ。

因みに残されたグウィン大王は、この後くさい物には蓋*101とばかりにイザリスを封印してます。 どう転んでも安定の屑っぷりですね。

字幕:太陽の長子は実在しなかった!
結論を言います。 太陽の長子は実在しませんでした*102。 爛れ続ける者のカバーストーリーであり尚且つグウィン大王の双子*103だったんです。

はい、そりゃもうねソラールさんもガックリきますよ*104。 だって太陽の長子伝説は嘘*105だったんだから。
字幕:竜狩りの戦神伝説の元ネタは、グウィン大王の武功

竜狩りの戦神とはまさしく大王グウィン本人*106のことでした。 はいそういうオチだったんですね。 なんかでも皮肉ですよね。 3の時代には大王グウィン本人のことは忘れられている*107のに…  双子の関係でありカバーストーリーでしかない太陽の長子の存在は人々の中にまだ残っていた*108んでから。
字幕:隠蔽用の物語だけが伝わっている

多分グウィン本人としては逆だったんでしょうね。 カバーストーリーの方が逆に残ってしまったという皮肉*109な展開です。

では一つ気になりませんか。 太陽の長子が嘘だったのなら、古竜の頂きで戦った無名の王の正体はなんだったのって。 字幕:このひと、ダレ?

字幕:次回
字幕:四騎士の長、オーンスタイン編
という訳で次回。 四騎士の長オーンスタイン編 。 無名の王の伝承を守っていたのは紛れもなくこのお方でした。 実はオーンスタインって三作通してプレイヤーと戦い続けてた*110んですよ。 この人正直、グウィン大王の部下にしておくには惜しい程、忠義に熱い神様です。 めちゃくちゃ凄いんですこの人は。

字幕:命をかけて、最後の時まで、たった一人で
字幕:太陽の戦士と長子のために物語を護り続けていた
命をかけて最後の時までたった 一人で無名の王の物語を護り続けてた*111んですよ。 かつてに主君の名誉を守るために…流石は四騎士の長って感じですよ。

神族とはなんなのか*112何故 アノールロンドで倒したはずのオーンスタインが生きていたのか*113。 そこらへんの矛盾をまるっと合わせて解説します。

このチャンネルではこんな感じに定期的に面白い考察をあげてるんで、 是非チャンネル登録をお願いします。 というわけで以上なるにぃでした。

字幕:雑談室
すっかりやられましたね。 あのー、実はね…太陽の長子に関しては以前も考察したこともありましたが間違っておりました*114。 グウィン大王へあなたの名誉に泥を塗ったことを深くお詫び申し上げます。 お詫びに更にワンランク上質な泥を浴びせかけてやるぜ。

まぁ真面目な事を話すとね。 フレーバーテキスト、どうも絶対正しいわけじゃないみたい*115ですね。 ファランの歌詞まわりでも言及されてましたけど、誓約まわり基本フェイク入ってます*116。 俗に言うdtgですよ。DTG。 だいたいグウィン大王のせいです。

こんな感じでラテン語翻訳編はかなりぶっ飛びまっくります 。 やばいっすよコレ。 イザリスの魔女チーム vsグウィンドリン戦とか。 本編では語られないけど、あーそういうことなのねみたいなね…話が多いです。
字幕:イザリスvsグウィンドリン戦争、親ばかシース、そうさね婆さんの状態etc

まぁ何故グウィン大王に沢山子供ができたのか、ように見えたのか。 その辺も追って解説します。 もしその辺、先に知りたい方は、そこそこ難解ですけど是非眷属兄貴の動画を見て下さい。
字幕:ラテン語の隠喩の解読に挑戦してみてください

めっちゃ凄いです。 神族周りの話、これからです。 くっそ面白い裏話、これからなので楽しみにお待ちください。 じゃあね。

ーーー

*1:火継ぎの終わりEndは火の時代の終焉。火防女が「いつかきっと暗闇に、小さな火たちが現れます」というように世界は形を変えて存続していくことが示唆されています

*2:ひとつの時代が終わり、そして次の時代の幕開けを予感させる…王道な物語です

*3:火の時代を火継ぎによって無理やり存続させている状態

*4:大王グウィンこと神族

*5:火の時代を築いた

*6:火の時代の終焉が近い

*7:火の時代の終焉を火防女と共に見届ける

*8:火の時代が終焉を迎える話が、狂った世界を主人公が壊す話にすり替わっている

*9:灰の時代と火の時代の狭間、古竜たちとの戦いの時代

*10:火の時代の

*11:ここからずっと神は子作りできないと連呼しますが、理由はもう少し先

*12:神が子を為せない論が投稿主の考えの根底にある。理由は後でチラっと出てきます

*13:子作りと関係なく火の時代は終焉を迎える。火とはいずれ消えるもの

*14:むしろ子沢山のグウィン

*15:不可能ではない

*16:神の国生みなどでは、大地母神から植物や概念が生える事はよくある。

*17:検索避け

*18:本当に「考えの足し」程度

*19:テキストで明言されている子供が多数存在する

*20:ヨルシカに関しては賛否あり

*21:世界各地の神話において神が単一で子を為す事は普通

*22:これは本当

*23:この後、妃の形跡を探すパートに続く

*24:環境ストーリーテリング。意味はぐぐって

*25:疑問の投げかけでは効果音、解説が始まると音楽が流れ始めます。入りが上手い

*26:ここでは対照的な二人と言っているが、あとにはイザリスの魔女二人としている

*27:本当に何故

*28:楔のデーモンは雷を扱いセンの古城にもいるので、グウィン王家に所縁がある

*29:ここでも対照的としているので、たぶん魔女二人としたのが凡ミス

*30:良い仮説

*31:これは凄い

*32:この考察は環境ストーリーテリングを読み解いたものであり素晴らしいもの

*33:対照的な女性と言っていたのは忘れてしまったようだ

*34:長子像は各タイトルに1つ

*35:「愚かさにより記録と共に神を追われ…」とある。ここでの「なんで?」はこの後に語る長子の話の前振り

*36:初見じゃなくてもなります

*37:特に理由は解説されない

*38:太陽の戦士なので間違いではない

*39:ソラールは、立ち直った√では最初の火の炉に登場します。良くも悪くも、探す過程で心が挫けたのが上記の描写であり、真実に近づいたかどうかは定かではない

*40:何故その結論に至ったのか、理由は後から語られるらしいです。まず先に結論と断定を

*41:アルトリウスでカバーストーリーが語られているので受け入れたくなっちゃいますね

*42:愚かさの為に追放されました

*43:王妃の痕跡が長子のように「消された」と、視聴者はここで誤認します

*44:作曲:桜庭さん。造語で作曲されラテン語ではない

*45:造語と判明したのは桜庭さんの作曲だけ

*46:厨二心をくすぐる文言

*47:血の営みとか考察して欲しい

*48:注目したいのは、カッコ内。ここは投稿主の解釈であり、翻訳者のものではない

*49:子作りというのが独自解釈

*50:誰の妻かわからない

*51:パワー!

*52:妻じゃないのか…?

*53:正:新たに火を作ろうとしたら混沌の苗床が生まれた

*54:鉄の古王と掛け合わせてグウィンとしているが、独自解釈

*55:台詞を言った人物が歌詞に示されてる?

*56:蓋となったのは爛れ続ける者、ここで愚かさによって追放された長子と共通点を作っている

*57:この翻訳のどこを考察に用いたかというと、無名の王の歌詞にイザリスが登場しているという一点のみ。それ以外は投稿主の意訳

*58:ノロン礼拝堂と廃都イザリスの文様の一致が根拠

*59:子作りしたいグウィンという根拠はずっと提示されない

*60:実体二元論は他の動画でもよく引き合いに出される。グウィンが火ならイザリスも必然的に火になるはず。「火の存在」という言葉が精神的な存在を指すのか不明

*61:この論理に基づくと四人の公王やシースはグウィンであり、グウィンの妻という事になる

*62:この瞬間、四人の公王とシースが孕みました

*63:王のソウルは世界を構成するという新情報。しかし根拠は提示されない

*64:混沌の始まりは、イザリスが最初の火を作ろうとしたのがきっかけ

*65:火の時代は終焉に向かうが、そもグウィンが火を継がなければその時点で終わっていた

*66:イザリスからはグウィンのソウルは獲得できない

*67:爛れからもグウィンのソウルは獲得できない

*68:太陽の光は生命の象徴ではあるが、爛れは雷を使わない

*69:苗床が消え滅びゆくデーモン達の事。爛れにデーモン特効は乗らない

*70:デーモン

*71:グウィンから分け与えられた王のソウルは他に複数存在する

*72:よくわからない

*73:ここから怒涛の断定

*74:分け与えられた王のソウル

*75:断定しているが根拠は「火の者だから」なおダクソ用語ではない

*76:デーモン

*77:黒騎士がデーモンと敵対しているのは本当

*78:グウィンとイザリスが子を産んだことによる被害とは?

*79:爛れを倒すと廃都イザリスの封印が解けます

*80:無印冒頭で火が消えかかってすでに終末が近い言われている

*81:イザリスとグウィンの関係は実のところよくわからない。苗床になってしまったし

*82:爛れの出生は不明だが、姉たちが与えた橙の指輪にはイザリス(母)の存在は書かれていない

*83:どうやらイザリスは自分の子宮に自分のソウルは入れずに受精して、あとからソウルを入れ込んだらしい???

*84:なにを言っているのかわからないです

*85:ここが言いたかった模様

*86:イザリスが苗床になったのは始まりの火を作ろうとしたからで子を為そうとしたからではない

*87:わかりやすく言って欲しい

*88:サザエさんに母性を感じていらっしゃる

*89:なんの説明もない月の力=肉体の神。爛れが生まれた経緯によって世界崩壊と言っているが、他のグウィンの子については一切無視。イザリスが母なら全ての子が同じ現象をもたらすはずだが?

*90:自分だけの炎を作ろうとし、始まりの火の再現に失敗

*91:言ってない

*92:言ってない

*93:言ってないし未だにその根拠が示されない

*94:言ってない

*95:どこにも痕跡が無い

*96:竜は生命の毒に侵されています

*97:炎がシンボル

*98:太陽の光≒生命≒雷がシンボル

*99:無理やり子供を作った論がどこかに飛んで行った

*100:血の営みとか人体実験とかもっとグロテスク描写はある

*101:蓋になってる爛れ続ける者が表に出てますけど大丈夫?

*102:テキスト全否定

*103:グウィンがソウルを分けた存在ならもっと沢山いる

*104:落ち込んだあと復活してます

*105:戦神=グウィンまたは長子でも、太陽信仰に陰りはないはず。なんだかんだグウィンは火を継いだ英雄

*106:それはそう。陣頭に立って戦ってるもの

*107:ダクソ3は最古の火継ぎの再現

*108:無名が長子ならご本人がいらっしゃる状態

*109:カバーストーリーとは真実を隠すための物語なので、そっちが残らないとカバーした意味がない

*110:ダクソ2の尻撃するオンスタ

*111:ダクソ3で無名の王を追いかけてる

*112:残った子供たちの解説は放棄

*113:次回でもここ説明してなかったような? まじ何故

*114:この頃は前の動画との繋がりがある時代

*115:たまに矛盾するフレーバーは確かにある

*116:作詞宮崎ならソースとして十分だが、クレジットにはどう書かれているのかな