祖霊の民と緋色の雫

概要
祖霊の民はプレイヤーを倒した時、緋色の聖杯瓶回復エフェクトが発生する。
・なぜ祖霊の民は緋色の雫を得るのか?
・緋色の雫とは黄金樹からの恵みではないのか?

結論
緋色の雫とは生命の力であり、黄金樹を起源とするものではない。
聖杯瓶が緋色の雫で満たされるのは、黄金樹の生命を吸収するという特性によるものである。


祖霊の民
祖霊の民は黄金樹から距離を置く種族である。
金属の文明を嫌い、ウルド王朝とシーフラ河周辺に居を構えている。
死や生から芽吹く命という独自の死生観を持っており黄金樹と異なる文化体形だ。

「祭司の毛皮」

黄金樹から距離を置く、祖霊の民は
新たなる芽吹きを待ち続けている
自らの身体に。そして魂に

「祖霊の民の遺灰」

文明と金属を否定する、角の民の霊体
大柄で、独自の霊術に通じており
特にこの霊体は、剛弓の使い手である

「祖霊の王の追憶」

祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である


命を吸う黄金樹
黄金樹は生命を取り込む。地下墓地の根に群がる死体からもわかるだろう。
聖杯瓶は黄金樹の恵みを象徴するものだが、瓶は祝福によって満たされるだけでなく敵を倒すことによっても得られる。


結論
緋色の雫とは生命の力である。
それは祖霊の民には芽吹きとなり、黄金樹の民には恵みとなる。
生と死の在り方の違いから祖霊の民は黄金樹から距離を置くのだろう。
黄金律が死を取り除いたことで生まれなくなった新たな芽吹きを祖霊の民は待ち続けているのだ。


論理の飛躍
祖霊の民の生命の円環は生と死を繰り返し芽吹きに至るというものだ。芽吹きは角のような形をとる。
黄金樹で角は忌み子の象徴である。
命を取り込み続けるという黄金樹の命のサイクルが"角"として忌み子に健在化したのかもしれない。

蛇足
エルデンリングアートワークスVol1 P284~289
地下世界の光景は腐海の底にも見える。
または"もののけ"の森か…
祖霊の王がシシガミ様だとすれば、霊体の祖霊がコダマに見えてくる不思議である。


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Twitter 緋色の雫を取り込む祖霊の民の画像など